象のセックス

 前回の記事でも書いたとおりここ数日は引越し作業に追われていた。昨日引越し業者による搬出入が完了し、開梱作業をずっと行っていた。

 荷造りは死ぬ気で行ったので大体のところは一人で終えることができて、その後実家から両親と叔母が応援に来てくれたため、なんとか引越し後の開梱もある程度まで終えることができた。感謝してもしきれない。本当は今だって開梱作業をやりたいのに、どうしてもバイトを外すことができず、もどかしい気持ちで今ブログを書いている。バイト中こんなにヒマを作ることができるのに。

 

 引越しの業者さんは、地方の小さな会社に頼んだのだが、とても良くしてもらえて本当に良かった。

 お兄さんが2人、作業に来てくれた。普通のお兄さんと、メッチャマッチョなお兄さんだ。わたしの旧居はエレベーターなしの最上階5階だったため、とてもハードな搬出作業であったことが予想される。普通のお兄さんは主にトラックへの積み込みのためほとんど下にいて、メッチャマッチョなお兄さんはダンボールや小さい家電を運ぶために何度も何度も階段を行き来していた。

 メッチャマッチョなお兄さんは、すっごいマッチョだった。体積がすごかった。最初ドアを開けた瞬間、覇気を感じた。只者ではなかった。まるで鎧を纏っているかのようだった。背も高かった。

 パンパンに本を詰め込んだダンボールが3つあった。それはとても重くて、わたしは1つも持ち上げることができなかった。全身に力を込めると、なんとかズリズリ引きずることができるというくらい重かった。

 マッチョさんはそれをふつうに持ち上げた。その上に、他のダンボールを2つ乗せて、軽快に階段を降りていった。

 同じ人間と言えるのだろうか。多様性を感じた。わたしは特別非力ではない、一般的な女性くらいは力があると思う(ただし運動神経はクソ悪いし、運動不足のおかげで体力が異常なほど無い)。性差はあるだろう。それでも同じ人間という種で、肉体の構造はそこまで変わらないはずなのだ。こうも違うのかと驚愕した。

 見積から実際の作業に至るまでとても爽やかで非常に信頼できる業者さんだったので、近畿発の引っ越しを予定している方は、教えるので言ってください。

 

 一人暮らしもとうとう5年目で、新品で買った家電たちは汚れやガタが目立つようになってきた。真っ白だった電子レンジは黄ばみ、冷蔵庫は冷凍庫の引き出しを閉めた衝撃で上のドアが勝手に開く。

 一番ダメなのが洗濯機だ。元々中国製の洗濯機で、安物だから仕方ないかな…と思うところはあった。力が強すぎてシワッシワになってしまうところとか。

 ところが最近、ちょっと看過できないくらいガタがきてしまっている。洗濯物の量が多い時、すすぎ・脱水の流れがうまくいかなくなるのだ。なかなか終わらないなと見に行くと、ガタガタと音を立てて止まったあと、残り時間が15分くらい追加される。余計なすすぎを始めてしまうのだ。こういうときは一度電源を切り、脱水のみのコースを選択しないとすすぎを一生繰り返してしまうことになる。

 そして一番の問題が脱水だ。やはり洗濯物の量が多い時、物凄い勢いで振動してしまうようになった。振動というかもう、暴れている。暴れまわっている。

 旧居の洗濯槽はベランダにあったため、室内でぼおっとしてると、突然ベランダから爆音が聞こえてくるのだ。それはまるで象のセックスのようだった。ベランダで象がドッカンドッカン、セックスをしているような音だった。

 象のセックスのことは全然知らないので、実際は静かにセックスをするのかもしれないが、はじめてその音を聞いた時わたしはとっさに象のセックスだと思ったのだった。

 新居へ越して初めて洗濯機を回した時、やはり同じ現象が起こった。爆音を立てる洗濯機に驚く母と叔母に、びっくりしたでしょ?これ象のセックスって呼んでるんだ。って言おうと思ったが、不適切だと思いやめた。

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