読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画と本の話

 やらなければいけないことがたくさんあるとき、わたしはいつも優先順位の低い娯楽に走ってしまう傾向にある。たとえば、本日締め切りのエントリーシートを書かずに、ブログ記事を作成している。

 

 久しぶりに本を買った。伊藤計劃が運営していたサイトで連載していた映画評をまとめた書籍である。

Running Pictures―伊藤計劃映画時評集〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

Running Pictures―伊藤計劃映画時評集〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

 

  伊藤計劃が映画館や試写会で鑑賞した映画のレビューが、あのオタクくさい文章で書かれている。かっちりしたものではなく、全体的にはつまんないけどこういうところがフェチ的にかっこいい、この脚本家はこういうところがうまい、というようなものが書かれている。

 映画評を読むのが結構好きで、何か映画を見たあとは人のブログやツイートなどを軽く検索して感想や批評を読むことがある。それは新しい発見や、共感によるカタルシスが得られる。

 特に好きな小説家が書いた映画評というのは、またとない良さがある。この人はこういうのが好きなのか、こういうところが好きなのか、これに影響を受けているのか。ということを知ることができる。

 伊藤計劃のデビュー作「虐殺器官」には、主人公が映画「プライベート・ライアン」の冒頭を繰り返し見るシーンがある(無料で再生できるのが冒頭だけだから)。以前に当ブログでも触れたことがあるが、プライベートライアンの冒頭は非常に凄惨なシーンがひたすら続く。改めて彼のレビューを読むことで、そのシーンに込められた意味がより深く理解できた、ような気になった。

  他にも好きな映画評集というのがある。ジョジョの奇妙な冒険の作者、荒木飛呂彦が書いたホラー映画論である。

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)

 

  こちらは荒木飛呂彦が好きなホラー映画についてひたすら語りまくるというものである。彼は非常なホラー映画好きで、彼自身の創作論や、ホラー映画によって与えられた影響などにも触れられている。章ごとに氏の描き下ろしイラストが挿入されており、ファンにとっては垂涎ものと言えるだろう。特に格好いいのが「エイリアン」のイラストで、痺れてしまう。

 余談だが、大学の講義で新書を一冊選んでブックレビューをするという課題で、わたしはこの本のレビューを書いた。

 どちらもとてもおもしろいのでオススメである。

 

 もっと書きたいことがあったんだけど、今日はこれくらいにしておきます。

広告を非表示にする