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突撃!隣のスーパー銭湯

 
 2016年になってもう1週間以上が経過いたしました。
 クリスマスからの怒涛の年末年始商戦を終え、すっかり新年ムードも過ぎ去った今日ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 私はすっかり正月にアテられて精神がぐるぐるになってしまい、ついつい3日も引きこもってしまいました。一人で眺める天井の美しいこと、全く筆舌に尽くしがたいものであります。
 さて、引きこもるうちに昼夜日時曜日の感覚が麻痺してしまったおかげでお風呂に入ることにいよいよの困難を覚え、寒いシャワーを浴びる気にもなれなかったわたしは思いました。
 「そうだ銭湯へ行って、心ゆくまで湯船に浸かろう!」と。

 しかしわたしが住むここ大阪市内では、次々と銭湯が店を畳んでいっております。平成の世、各戸にお風呂がついているのが当たり前になったこの時代、採算が取れない、後継者不足などの理由で、わたしが住まう一帯の銭湯は壊滅してしまいました。
 そして歓楽街ならまだしも、住宅街ばかりのこのあたりに、サウナなんかがついた日帰り入浴施設などあるわけ…

 と思いきやあったのです。それもパチンコ屋の経営するスーパー銭湯が。

 今回わたくしが参りましたのは、郷ひろみがCM出演しているパチンコ店「123」を経営する延田グループによるスーパー銭湯、「延羽の湯 鶴橋店」。大阪府羽曳野市に本店がありますこちらの施設ですが、鶴橋店は2011年開業。
 近くには同じく延田グループが運営しているであろうゴルフ練習場、そしてでっかい「123」があります。
 正確には近所とは言えない場所なのですが、歩いていけないこともないし、実際歩いて行ったのでいいでしょう。

 鶴橋という町をご存知でしょうか。
 近鉄・JR・地下鉄の揃った非常にアクセスのいい場所で、また大阪でも有数の韓国人街であります。電車の扉が開いた瞬間、焼き肉の臭いが襲いかかってきます。冗談でも誇張でもありません。
 改札を出ると、韓国人がいます。冗談でも誇張でもありません。そもそも大阪というのは在日朝鮮人北朝鮮からの移住者もいるためこのように表現しました)が非常に多い場所。観光でいらっしゃる方も多いですが、住んでいる割合としてもかなり多いのです。
 そんな大阪においても「韓国人が多い」のが鶴橋。しかも、韓国語を話す方が集まっているので異国の雰囲気は抜群!というか異国です。
 コリアンタウンとして有名な東京・新大久保なぞメではありません。モノホンのコリアンタウンです。商店街には韓国食料品店が並び、ブライダルショップのショウウィンドウにはチマチョゴリが飾られているのです。そして教会の屋根には赤く光る十字架。
 ちなみに観光地ではないので、屋台でパッピンスが食べられるみたいなところはありません。気をつけてください。飲み屋は多いです。

 そんな鶴橋にあるスーパー銭湯なので、韓国人率が異常に高いです。備品のシャンプーなんかにも思いっきりハングル、飛び交う老若の「オンマー!(お母さん)」という叫び声。店舗のホームページにも「都会の中にある“癒し”。日本と韓国の文化を融合させた癒しづくしの延羽の湯についてご紹介します」という謳い文句があります。
 観光客らしい標準語の女の子たちが、なんで韓国人が多いのかな?観光で来てるのかな?などと話していましたが、おそらく普通に住んでるだけだと思います。むしろ観光で来るのは日本人だけのような…
 
 さて、前置きが長くなりました。
 入湯料は大人850円で、フェイスタオルを1枚貸してくれます。バスタオル等は脱衣所の自販機で販売されています。
 また、韓国式のサウナがあるのもここのウリみたいですが、+1050円なので行きませんでした。屋内にアカスリ、エステ?などもあり。割愛。
 家族で貸切にできる温泉もあるらしいです。すごいですね。建物の面積も階数も結構あります。

 入湯料のみで入れる設備は、1階の休憩所と、2階の温泉。温泉は、室内風呂が2種類、露天風呂が4種類、サウナが4種類。普通の銭湯くらいしか行ったことがなかったので、最初「850円ってまあまあ高いな」と思ったのですが、立地的にも設備としても、そんなに高いわけじゃないのかもしれないです。

 夕方なら空いているだろうと思い17時前には入ったのですが、読みが甘く大量に人がいました。洗い場の数は少なくないにも関わらず順番待ちの列ができており、頭に鉢巻を巻いたスタッフさんが空席を見つけるやいなやバッと挙手をして回していくという未だかつて見たことのない風景が展開されていました。頭が混乱しました。

 室内風呂は一つ湯船が季節風呂となっており、本日は「しじみ風呂」でした。意味がわからない。特にしじみ感はわかりませんでした。
 露天風呂などはなんか、いろいろ説明しようと思ったのですが疲れちゃった。近鉄とJRの電車の音が聞こえてくるし、屋根の隙間からは123(パチ屋)の看板が見えるしで、BGM代わりに流れる鳥の鳴き声が盲導鈴にしか聞こえませんでした。

 わたしが今日なぜこんなバカ長いステマみたいな文章を書いているのかというと、まず現実逃避というのが挙げられます。
 そしてもう一つの理由。サウナです。サウナ。

 途中まで長過ぎて忘れてしまった方も多いかもしれませんがそもそもわたしがなぜスーパー銭湯へ行ったかというと3日風呂に入っていなかったからなんですね。そこで発達障害特有の論理飛躍を持って「サウナで老廃物を流そう」と思い至ったわけなんですが。
 ここのサウナの一つに「熱風蒸釜」というのがあります。石が積んであってそれが熱いやつです。
 そしてそこでは「ロウリュウ」というサウナプログラムを1時間に1度実施しています。

 ロウリュウとは、
「サウナストーブにアロマを含んだ水をかけることで蒸気を発生させ、タオルで仰ぐパフォーマンスにより、香りと熱風を送り一気に発汗を促すフィンランド発祥のサウナプログラムのことである。マイナスイオンを含んだ熱気が身体の新陳代謝を促進させ、身体内の老廃物を大量の発汗で取り除かせる効能がある。アロマを含んだ蒸気を吸うことで精神のリラックスにも役立つ。」(はてなキーワードより)とのことです。
 新陳代謝を促進。精神のリラックス。これは体験してみるしかないだろうと思いました。

 プログラムの時間が近づくと、先ほど洗い場で大量の女を捌いていた鉢巻のスタッフさんが、大きなバケツを持ってサウナに突撃します。時間前にサウナで待機していたわたしは、恐るべき経験をしたのです…

 「ロウリュウタイムで~す」みたいなことを言いながら入ってくるスタッフのお姉さん、そしてまるで餌の時間を告げられた動物のようにババアたちがぞろぞろと流れこんできます。段差になったサウナに整列するババアどもの姿は、まさにサル山と言えます(もちろんその一人としてわたしがいるわけです。しかも、ベストポジションを確保するために先立って入っている貪欲なサルです)。

 年若い、まだ高校生くらいにも見えるお姉さんたちは一人一つ、クソでかいうちわを持っています。それとでかいバケツには白濁した液体。
 今思えばみなさんスッピンだから幼く見えたのでしょうか?暑いサウナに着衣で入るのは並大抵ならぬ辛さでしょう、ありがとうございます。
 なんやかんやと口上を述べながら鋭い目つきで客の人数を数えるお姉さんたち。

 「1回めのロウリュウを始めます!」と叫ぶと、積まれた焼け石に柄杓で白濁液をぶっかけます。
 その瞬間、ことに熱い風がサル山のババアたちを襲います!!熱風が顔を突き、思わず肩が跳ね上がります。くっそ熱い!顔の表面がくっそ熱い!なんじゃこれ!
 という顔をしていたのがわかったのか、お姉さんからは「熱かったら背中向けたほうがキモチイぜ」とのお言葉。そういえば壁に向かってあぐらをかいている強そうなババアがいたなと思い、あれは熱風を背に当てるためだったのかと感心します。

 熱風がサウナ全体に行き渡ると、なんとお姉さんたちが客一人一人を順番に仰いでくれます。裸のババアたちを丁寧に仰いでゆくお姉さんたち。マジでありがとうございます。

 そして同じことがもう一度繰り返され、ロウリュウは終わり。オレンジの香りで、なんかすごかったです。熱いし。
 ものすごい量の汗をかいたので、水風呂をかけるだけでは飽きたらず肩まで浸かってから、水をガブガブ飲みました。


 その後もすべてのお風呂を制覇し体内の水が全部入れ替わったかなーというところでお風呂を出ました。顔が真っ赤になっていました。気持ちよかったです。また行きたいです。

 ただ思ったより大量に人がいたので、もうちょっと時間を考えていきたいと思います。長くなりましたが、本年もよろしくお願いします。

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